前立腺癌に対する放射線治療の進歩により、とくに転移のない前立腺癌の治療は大きく変化してきました。当院では平成16年5月より前立腺組織内放射線療法:小線源療法(HDR-ブラキテラピー)を九州で初めて導入いたしました。前立腺癌の根治的治療として手術に匹敵するといわれるブラキテラピーにより、昨年末までの約1年半の間に、すでに50名以上の限局性前立腺癌の患者の皆様を治療してまいりました。もちろん、この間も前立腺全摘手術は、それよりやや多い66名の方に行ってまいりました。このたび、平成18年8月より、小線源を前立腺組織内に埋め込んで治療する密封小線源治療装置も当院に導入されることになりました。小線源治療装置を一時留置法と永久留置法の2種類設置したことで、これまで以上に転移のない前立腺癌の治療オプションが拡大されることになり、病気の悪性度、進行度、患者の皆様の年齢・体力・希望に応じた治療の選択が可能となってまいりました。 これを機会に、当院内に「前立腺癌総合治療センター」を設置し、前立腺癌の診断から治療までを総合的に行える体制を確立いたしました。 |
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