内視鏡トレーニングセンター

内視鏡外科手術トレーニング

はじめに

低侵襲的な手術として注目を集めている内視鏡外科手術ですが、相次ぐ医療事故の報告から、国内でも適切な外科手術トレーニングの重要性が認識されつつあります。高度な技術と熟練を 要する内視鏡外科手術の習得には、体系的なトレーニングシステムの確立が不可欠です。また 日本内視鏡外科学会では、技術認定医制度を昨年度から始め、将来認定医を持っている施設と持っていない施設を差別化しようとしています。
そこで当院でこのほどVR(バーチャルリアリティ)トレーニングシミュレーターを購入し、内視鏡外科手術のトレーニングプログラムを開始することに致しました。数あるトレーニングシ ミュレーターを検討して、同分野で最先端をいくスウェーデンのトレーニングシミュレーター 「LapSim」と「MIST」の導入を決定しました。
今回動物を使わないトレーニングカリキュラムとして、本年度は院内の外科系医師や研修医を対象に、トレーニングコースを立ち上げ、来年度以降は、国立病院機構九州管内の外科系医師 からの参加も募るコースのスタートを予定しております。

導入開始年月 2005年 5月
導入機器 サージカルサイエンス社製「LapSim」、メンティス社製「MIST」 各1台

システム内容

このシステムは、スーチャリング(縫合、結紮)のトレーニングが充実している「MIST」と 、基礎トレーニングが充実しているハプティック(触覚)機能を搭載した「L a p S i m」の2種類があります。
「L a p S i m」の豊富なトレーニングプログラムは内視鏡手術の基本スキルを訓練します。2次元モニター上での3次元空間認識力や、目・手・足の協調運動能力など、さまざまな状況を作り出しながら、訓練効果とモチベーションを高めます。今回難易度の調整や目標要件を設定し、段階的トレーニングシステムに致しました。
このシステムによるシミュレータートレーニングを用いたグループは、ボックスのみやビデオ 学習のみのグループに比べエラーが減少したと報告されています。またシミュレーターの良さは、トレーナーがいりません。ボックスにしろ、動物にしろ、指導者が必要ですが、シミュレーターはコンピューターが教えてくれるため、好きな時間に自習ができることです。また、自分の技量を数値化し、客観的に評価してくれます。


トレーニングシステム

3つのコースに分ける為に、全員最初に評価タスクを受けて頂きます。

1.BASIC COURSE

内視鏡外科手術に慣れる為に必要なタスクを用意しています。
対象:基本的には研修医1年目の医師が対象ですが、本年度は、研修医2年目で将来外科系を希望する医師も対象にしています。

2.STANDARD COURSE

すでに内視鏡手術を経験もしくは、これから本格的にしようとする医師を対象とします。
対象:研修医1年目、2年目で将来外科系を希望する医師、外科系レジデント、スタッフ。

3.ADVANCE COURSE

スタッフやレジデントの中で評価タスクですでに基本的内視鏡外科手技に堪能と評価された医師、STANDARD COURSEを終了した医師が対象です。またこのコースには、縫合、結紮のトレーニン グもしていただきます。シミュレーションのみではなくボックス内で、実際に縫合、結紮の練習もしていただきます。これら縫合、結紮にも評価タスクがあり、自分のスキルアップの為に是非、御利用ください。

すべてのコースで、コース終了後、再度評価タスクを受けていただきます。それとは別に、コース別に終了証明書を発行いたします。