一般撮影検査とはX線を身体に照射し、透過したX線の吸収の差を白黒の写真として画像化した検査です。胸部や腹部、全身の骨など体の様々な場所を撮影します。また、マンモグラフィ検査や歯科撮影、骨塩定量検査なども行っています。 |
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当院の一般撮影時のX線量について当院では、医療被ばくの線量指標を示した「診断参考レベル(DRLs2020)」に基づき、撮影線量の最小化に取り組み、 安心安全な検査を提供しています。当院は「医療被ばく低減施設」に認定されており、当院で撮影する際のX線量は以下のとおりで、どの部位でも診断参考レベルを下回る数値で撮影を行っております。 以下の数値は検査の目的や患者さんの体型に合わせた最適な放射線の量を設定しており、一般撮影において患者さんに安全な放射線診療を受けて頂けるよう、さらなる医療被ばくの低減を目指してこれからも活動していきます。(2021.9調査) |
一般撮影検査の注意事項撮影範囲内にある金属類は診断の妨げになりますので、撮影する際に外していただくことがあります。※ 下記に検査部位ごとの対象となる装飾品の例を挙げていますので、可能なものは検査の前に外しておいて下さい。
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検査内容胸腹部撮影胸部撮影は、肺の状態や心臓の大きさ等を確認する場合に撮影します。撮影は息を吸った状態で行います。腹部撮影は、お腹が痛む時やガスの状態を確認する場合に撮影します。撮影は息を吐いた状態で行います。 『検査時間はそれぞれ2分程度です。』 |
骨撮影打撲、捻挫、骨折などされた場合や神経症状による痛みがある場合に骨(頭部、脊椎、骨盤、上肢、下肢等)の撮影を行います。撮影部位により、立ったり、座ったり、横になったりと様々な体位で撮影します。『検査時間は検査部位、撮影枚数により異なりますが5~20分程度です。』 |
長尺撮影長尺撮影は、脊椎の変形を引き起こすすべての脊椎疾患に加えて、術後評価や術前計画のために撮影します。また、下肢の体重負荷関節の術後評価や術前計画にも使用されています。 『 検査時間は1~2分程度です。 』 |
乳房撮影乳房にあるしこりや微小石灰化などを調べるために撮影を行います。乳房を強く圧迫し、厚みを均一にすることで、高画質な画像が描出可能です。 肌着の繊維が写るほどの高解像度の装置を使用しますので、上半身は更衣をしていただきます。 『検査時間は20分程度です。』 |
3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)について 当院が2015年に導入した富士フィルムメディカル社製(AMULET Innovalityシステム)では3Dマンモグラフィ(トモシンセシス)の撮影が可能です。 これはX線管球(X線発生装置部分)が移動しながら連続的に低い線量でX線を照射し、複数の位置から撮影した画像を再構成(つなぎ合わせる)していくものです。 ※ 見たい構造に焦点を合わせた画像を描出することができ、乳腺構造の重なりにより発見が難しかった病変の観察が可能です。 |
歯科撮影主に虫歯の治療目的でその広がりを確認するために、歯の写真を撮影します。・パノラマ撮影・・・立った状態で全ての歯と周りの顎の骨等を描出 ・デンタル撮影・・・椅子に座った状態で口の中にフィルムを入れて部分的に撮影 ・セファロ撮影・・・矯正治療等で撮影 『検査時間はそれぞれ2~3分程度です。』 |
矯正治療の検査:セファロ撮影(頭部X線規格写真)について セファロ撮影は、X線管球(X線発生装置部分)から一定の距離に被写体をセットして規格撮影を行います。 一定の規定に基づいて撮影をするので、矯正治療前の診断、矯正治療中の状態確認、矯正治療終了後の確認などの比較ができます。また、子供を経年的に撮影することにより成長の過程が確認できます。 セファロ撮影では、「上下顎の大きさとそのズレ」、「顎の形」、「歯の傾斜角」、「口元のバランス」などについて評価可能です。 |
骨塩定量検査骨量が減って骨が弱くなる骨粗しょう症等の診断を行うために検査をします。検査中は仰向けになり、腰椎や大腿骨(足の付け根部分)の撮影を行い、解析ソフトを用いて骨の密度を計測します。 『検査時間は20分程度です。』 |
これまでに骨折したことがない人は、若年成人や同年代の人の骨密度と比較して判定されます。結石破砕腎結石および尿路結石の治療を行っています。体外式衝撃波結石破砕装置(ESWL)は、音波の一種である衝撃波を体の外から結石に向けて照射し、筋肉や他の臓器を傷つけることなく結石のみを細かく破砕する治療法です。 |