電磁石のトンネルの中に身体を入れ、磁気と電波 を使用して、身体の中の断面写真を得る検査です。 現在、一般に使用されている画像診断法であるエックス線撮影やCT検査ではエックス線を使いますが、MRI検査では磁気と電波を使いますので、放射線被ばくの心配がありません。 また、身体の輪切り(横断面)の写真だけでなく、あらゆる角度の断面の写真を得ることができ、病気の部分の診断にたいへん役に立つ精密検査です。 〔注意〕心臓ペースメーカー・刺激電極などを身につけている方は検査が出来ない可能性があります。 |
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条件付きMRI対応ペースメーカー等植込みのある方について従来ペースメーカー植込みを受けた方は、MRI検査を受けることが出来ませんでした。しかし、最近では、MRI検査が可能な“条件付きMRI対応ペースメーカー“があります。当院においても、検査が可能となっています。検査においては、ペースメーカー本体・リードなどの種類によって、検査が困難な場合もありますので、事前に診療科にて受診する必要があります。また、検査当日は、下記の2つが必要となりますのでご持参ください。 ・ペースメーカー手帳 ・条件付きMRI対応ペースメーカーカード 条件付きMRI対応ペースメーカー植込みのある方のMRI検査は、ペースメーカーのチェックや設定変更などが必要なため通常のMRI検査よりも時間がかかります。そのため、原則予約検査のみ対応しています。 |
部位や疾患にもよりますが、15分〜40分位かかります。 |
原則食事可能です。(胆のうとすい臓{MRCP})の検査は除きます) 服用中のお薬については、医師からの指示がない限り、通常通り服用して下さい。 |
金属(磁性体)は、MRI検査の妨げになります。 クレジットカードや定期券などは、MRI装置の磁気によって使えなくなります。 検査直前には 検査前室(鍵付きロッカーあり)にて、身に着けている金属類を含めすべて外して、検査衣に着替えます。また、人工関節の金属が埋め込まれているなど、以前に手術を行い金属が体内にある方は、必ず事前にお知らせください。 検査中のマスク着用についてCOVID-19感染対策として、検査中もマスク着用をお願いしております。マスクの種類によっては、鼻ワイヤー部分の金属等で火傷の可能性がある報告もあります。お持ちのマスクで検査が困難な場合は、代用のマスクを準備しています。 気になる点がありましたら、検査前に担当スタッフへお声かけください。 |
検査用ベッドに寝て、体の位置がずれないように固定します。 ベッドごとトンネルの中に入りますが、マイクを通していつでも会話ができますので、安心して検査が行えます。検査中(撮像中)は、MRI装置から「トントン」という大きな連続音が聞こえます。 検査する部位が胸部や腹部の場合、心電図を付けたり、数回息を止めて検査を行うことがあります。 |
検査する部位・対象の疾患によっては、「造影剤」を静脈注射することがあります。 副作用も少なく安全な医薬品ですが、まれに吐き気やかゆみが起こることがあります。 そのときには、すぐにお知らせください。 |
当院では、3台のMRI装置が稼働しており、1日あたり50件前後の検査を行っています。 最新の3.0TMRI装置が稼働しており、これまでの1.5Tの装置と比べ磁場の強度が倍になったことで検査時間の短縮や高精細な画像の提供が可能となっています。さらに、搭載されているデジタルコイルシステムが、コイル内でアナログデジタル変換を完了することでSNR(信号強度比)を最大40%向上させ、画質の向上と時間の短縮に繋げています。 |
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さまざまな部位の撮像に対応できるよう最新のソフトも搭載しています。磁化率の変化が大きな頸部領域や範囲の広い撮像でも、対応可能な脂肪を抑制する機能があります。また、頭部の検査だけでなく、呼吸性の動きがある胸部・腹部の検査で、動き補正ができる機能などもあります。 下記のような全身病変の検索等も行っており、全身どの部位でも精密な検査ができます。 |
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検査室内の照明はすべてLEDライトを採用しているため、従来よりも明るく開放的な検査室となっています。患者さんの不安を軽減して、リラックスできる環境を提供できるよう取り組んでいます。 |
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