臨床検査部

一般・血液検査部門

血液検査

血球算定

血液中には白血球、赤血球、血小板の3系統の細胞があります。これらの細胞を質的(大きさ・容積)、量的(数的)に測定することは、感染の有無、貧血、出血傾向などの病態把握に有用です。多項目自動血球分析装置で測定されるのは、血球算定だけでなく平均血球容積情報や白血球5分類なども解析可能です。最も一般的な検査として用いられています。


末梢血液像検査

血液中の白血球、赤血球、血小板などの血液細胞を顕微鏡で観察し、数的・質的変化から種々の情報を得る検査です。末梢血デ−タを読み病態を絞り込んで観察することにより診断上有益な情報を得ることができます。一滴の血液から確定診断がなされる場合もあります。方法としては、血液を一滴スライドグラスに落とし薄く延ばして染色し、顕微鏡で観察します。血液像検査も自動分析機による自動分類が普及し顕微鏡観察と併用しています。


網赤血球測定

網赤血球は新しく産生された幼若な赤血球です。網赤血球は骨髄中(血液細胞の産生場所)の赤血球産生が高まると末梢血へ流出するため、骨髄の造血能を知るうえで重要な検査として用いられています。測定には赤血球を色素で染色後、レ−ザ−光を照射することで成熟赤血球と網赤血球を弁別します。


骨髄像検査

骨髄像検査の適応は身体所見や検査所見、特に末梢血塗抹標本における血液像検査から病態を十分に考察し、各患者での骨髄像検査の意義を明確にしたうえで実施します。
骨髄を穿刺することで骨髄液を採取します。形態検査や細胞表面マ−カ−検査、染色体分析あるいはその他の特殊検査に用いられ、造血状態の把握や診断の確定、鑑別、治療経過の観察に付加価値の高い情報を得ることができます。



細胞表面マ−カ−検査

血液細胞は、種類や分化成熟の段階によって細胞表面に発現している抗原(細胞表面マ−カ−)が異なります。末梢血や骨髄液、リンパ節などを用いてフロ−サイトメ−タ−で解析します。感染症や造血器悪性腫瘍(白血病、悪性リンパ腫など)の解析を行っています。

凝固線溶検査

血液中には、出血を止める働き(血を固まらせる:凝固)を持つ成分と、一度固まった血液を溶かす働き(血中に出来た血栓を溶かす:線溶)を持つ成分が含まれています。これらの働きを検査しています。凝固線溶に関する因子はほとんどが肝臓で作られていますので、肝機能が低下すると因子量低下のために血液凝固検査が異常値になります。また、この検査は、手術前には必須であり、血液を固まりにくくするお薬(ワーファリン・ヘパリン等)を服用されている患者の皆様にはその効果をみるためにも重要な検査です。


血小板凝集能検査

血小板機能異常症の診断や、近年増加傾向にある血栓性疾患(脳梗塞、心筋梗塞、狭心症)の発症に関わる血小板機能(凝集能)検査で、またその予防ならびに治療効果(アスピリン系バファリン81・バイアスピリン等、塩酸チクロビジン系パナルジン等使用時)の判定に利用されています。


尿検査

尿検査法
(1)試験紙法による尿検査…10項目の成分が検査できます。ブドウ糖(糖尿病)、蛋白(主に腎疾患)、潜血(腎疾患、泌尿器系結石)、白血球(膀胱炎、尿道炎)、ビリルビン・ウロビリノーゲン(肝疾患)、PH、比重などです。
(2)尿形態学的検査(尿沈渣)…尿を遠心分離し、沈渣を顕微鏡で観察します。赤血球、白血球、それぞれの臓器由来の細胞や各種円柱成分、結晶化した塩類などが認められます。また異型細胞の検出によって悪性細胞を推定することも可能です。 腎・泌尿器系は検尿にはじまり多岐にわたる検査結果を総合的に判断して診断されます。



便検査

便はそのほとんどが消化吸収された食物残渣です。検査の目的は胃や腸からの出血、寄生虫などの有無を調べます。便潜血反応は大腸がんをはじめとした消化管の出血性病変のスクリーニングです。潜血反応は極く微量の血液でも検出できますが、痔出血でも陽性となりますので、精密検査が必要です。

髄液検査、胸水、腹水検査

1)髄液検査
脳室およびクモ膜下腔をみたしている液体で、血液への物質透過能を有しています。正常髄液の外観は水様透明ですが、炎症などで白血球が増加すると混濁をきたします。
中枢神経の感染症(髄膜炎、脳炎、梅毒)、脳腫瘍、クモ膜下出血、脳水腫などに有用です。糖、蛋白を測定し顕微鏡で細胞数、種類をカウントします。
2)胸、腹水検査
胸水、腹水は胸腔、腹腔に貯溜する液です。病変によりこれらの体腔液は増量しますが、その性状によって滲出液、濾出液に分けられ臨床的意義も異なります。鑑別するために、外観、比重、リバルタ反応、蛋白量、細胞数など測定します。

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