臨床検査部

病理・細胞診部門

病理検査室とは病変がどんな細胞から成り立っているかを検査する部門です。おおきく分けて組織検査、細胞検査、病理解剖の3分野に分けられます。

組織検査

組織検査とは病変の一部を採って、その病変部がどんな細胞から構成されているかを検査、診断する部門です。 患者の皆様から採取された材料は、ホルマリンという特殊な液から最後はパラフィンというロウに埋められて固められます。固められた材料を厚さ2〜3ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)程度に切ります。切られた材料に染色(色つけ)を行い、核や細胞質の状態を顕微鏡で観察、診断します。 診断された結果、より広く大きく切除する必要があれば、外科的に手術となります。 病理検査室では、生検等の小さい材料から胃などの大きな手術材料などを含め、たくさんの材料を対象に、術中迅速診断を含め、年間おおよそ8000件ほどの組織診断を行っています。炎症の程度や、特徴的な細胞の有無、良・悪性等を診断するには経験が必要です。当センターでは、経験豊富で、専門医の資格を持った病理専任医師1人で診断を行っています。 診断にはたくさんの情報が必要で、各診療科との検討会(カンファランス)を頻繁に行い的確な診断に努めています。


細胞検査

細胞検査とは病変の一部を綿棒などで擦過し、スライドガラスに塗り付け特殊な染色を施した後、その病変がどんな細胞から構成されているかを診断する部門です。組織検査との違いを石垣に例えれば、組織検査は石垣全部をみて診断するのに対し、細胞診は石垣を作っている、一つ一つの石がどんな形(細胞)でできているかを見て診断するような違いがあります。 また患者の皆様に苦痛を与えず、検査できるのも特徴です。尿の検査、喀痰検査などがその例です。婦人科での癌検診や乳癌での診断で、針穿刺を行い癌か否かを検査できるのも特徴です。細胞診検査では病理医2人の他、細胞検査認定を有した細胞検査士5人で診断を行っています。年間7000件の診断を行っており、認定施設となっています。


電子顕微鏡検査

通常の病理組織検査は患者の皆様の臓器検体に多彩な染色をし、細胞、組織の形態、構築を光学顕微鏡で観察しますが、(透過型)電子顕微鏡では主に細胞内の微細構造の変化を観ます。磁界によって作られたレンズを通して、通常1000倍〜数万倍位の白黒の画像から、核や細胞質内の状態、特殊顆粒、線維、沈着物および細胞どうしのつながりの様子などで病気の由来、進行、良悪等を診断する基にします。(他に走査型電子顕微鏡では細胞の表面、内部が立体的に観察でき、例えば髪のキューティクルなどが観られます)

透過型電顕:当院では、腎臓生検の診断に電顕診断を行い、正確な診断をしています。電顕検査の資格をもつ技師もいます。


病理解剖

不幸にして亡くなられた患者の皆様をご遺族の承諾のもとに、生前の診断や治療の効果、病変の進行状態、死因などのついて検索を行うのが病理解剖です。
その結果は、後日、直接治療に当たった臨床医(担当医)や他の診療科との先生達との合同検討会を行い、今後の医学への進歩へとつなげていく部門です。

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