循環器内科

治療成績

治療成績

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

 ※虚血性心疾患の診断と治療についてはこちら、カテーテル治療についてはこちらをご参照ください。
 2018年の冠動脈インターベンションの疾患内訳は、急性心筋梗塞(緊急)83例、急性冠症候群、および不安定狭心症36例、安定狭心症127例、無症候性心筋虚血64例、PCI後慢性期検査54例、陳旧性心筋梗塞・心不全 56例でした。PCI成功は97.6%であり、高い成功率を収めています。2018年のPCI 410例は、前年と比べ、11%増加しています(図1)が、特筆すべきは、急性心筋梗塞搬送例が38%増加している点で、福岡市西部、糸島地域の救命救急の大切な一翼を担っております。
 冠動脈複雑病変治療については、最も難しい病変とされる左冠動脈主幹部病変32例、慢性完全閉塞病変38例、高度石灰化病変に対するロータブレーション治療38例と、全体のPCIに対して、それぞれ10%弱と、全国平均より多くなっています。その手技成功率は、97%、84%、100%と高く維持しています。

文責:村里嘉信


不整脈治療

1. EPS・カテーテルアブレーション

 昨今、不整脈疾患自体の増加に加え、治療機器の技術革新も相まって、2018年度は不整脈治療件数が大幅に増加しました。電気生理学的検査(EPS)は200例(前年比+60%)、カテーテルアブレーション(ABL)は189例(+59%)と、多くの患者さんを治療できました。ABLの対象疾患の内訳、および治療成績は図6の通りです。
※心房細動に対するカテーテルアブレーションについてはこちらをご参照ください。

表1. 平成30年 不整脈検査・治療症例数
EPS アブレーション 肺静脈隔離術 PMI ICD/CRT-D
200 189 111 83 15



2. デバイス治療

※デバイス治療についての説明はこちらをご参照ください。
 デバイス治療に関しては、ペースメーカー植込み術(PMI)は83例(新規62例、交換21例、前年比+84%)でした。当院はリードレスペースメーカーの植込み手術が可能です。リードレスペースメーカーはこれまでのペースメーカーとは異なり、リードがなく、心臓の中に直接本体を留置することが可能です。胸の傷跡はなく、また感染症のリスクも低いと言われています。しかし、原則的には徐脈性心房細動という不整脈に適応は限られています。
 その他、原因不明の失神・脳梗塞に対して、植込み型ループレコーダー (ILR)手術を行なっています。また、心室頻拍や心室細動といった致死的な不整脈には、植込み型除細動器(ICD)手術を行なっています。リードを心臓の中に入れない皮下植込み型除細動器(S-ICD)も当院では手術可能です。また、重症心不全に対する心臓再同期療法(CRT)も積極的に行なっています。

文責:矢加部 大輔