肝臓・胆道・膵臓外科

診療実績

当科は日本肝胆膵外科学会の高度技能専門医育成のための修練施設A(年間高難度手術50例以上)に認定され、数多くの肝胆膵領域の高難度手術を行っています。当科で2018年に手術を行った主な治療疾患数は、原発性肝がん115人、転移性肝がん41人、胆道がん21人、膵臓腫瘍32人、胆道良性疾患(胆石など)85人でした。
当科の最大の特徴は肝がん(原発性肝がん、転移性肝がん)の治療に対して前科長(現顧問)である才津が考案したマイクロ波凝固壊死療法(MCN)と肝切除を使い分けている点にあります。MCNは開腹あるいは小開胸や腹腔鏡下に肝がんをマイクロ波にて焼灼する治療法であり日本一の症例数を誇っております。この治療法により、肝切除が不可能な高度肝硬変併存例や多発例、また経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)が困難な患者さんにも肝切除と遜色ない治療が可能であり、肝切除と巧みに使い分けることにより良好な肝がんの治療成績を得ております。1994年7月の開院以来、2018年末までに外科治療を行った原発性肝がんの患者さんはのべ3100名を越え、国内でも有数の治療実績を築いております。
2014年から2018年までの当科での主な手術症例数の内訳は以下のようになっています。局所麻酔手術も含めると年間400例を超える手術を行っています。()内は腹腔鏡下手術の症例数です。当科での肝胆膵高難度手術は日本肝胆膵外科学会・高度技能医が、また腹腔鏡下手術は日本内視鏡外科学会・技術認定医が全ての手術を術者または指導的助手として担当し、安全で質の高い手術を行うよう日々心掛けております。

主な手術症例数の内訳
2014 2015 2016 2017 2018
肝臓の手術
 肝切除術 52(2) 54(6) 62(5) 72(5) 53(8)
 MCN 124(1) 141(4) 120(10) 110(1) 106(3)
 その他(肝嚢胞開窓など) 1(1) 2(1) 3(3)
胆道・膵臓の手術
 胆嚢摘出術 59(56) 87(86) 90(88) 102(101) 86(85)
 その他(肝外胆管切除など) 5 8 5 7 4
 膵切除術 33(7) 23(3) 38(4) 38(14) 37(16)
  膵頭十二指腸切除術 16 11 23 19 14
  膵体尾部切除術 15(7) 10(3) 14(3) 17(14) 21(16)
  膵全摘術 2 1
  膵腫瘍核出術 2 2 1(1) 1
脾臓摘出術 5(5) 3(3) 2(2) 4(4) 2(2)
その他(局麻手術含む) 76 114(1) 111 111(1) 110
合 計 354(71) 430(103) 429(110) 446(127) 401(117)