肝臓・胆道・膵臓外科

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▼ 胆石症・胆嚢ポリープ


1 胆石症
胆石症とは胆汁の通り道である胆道(胆のう、胆管)に石が出来る病気のことを言います。 胆石症は胆のうにできる石を胆のう結石症、胆管(総胆管)にできる石を総胆管結石症と言いますが、胆のうに石ができる事の方が多く、一般的に胆石症と言えば胆のう結石のことを意味するようです。胆石症は胆のうがんのリスクファクターであり、自覚症状のない無症候性胆石症の方の約1%に悪性腫瘍、すなわち胆のうがんが合併すると言われています。さらに、吐き気やみぞおちの辺りの痛みなどの症状がある有症状者での胆のうがんの発生率は無症状者にくらべて約10倍とも言われています。また、胆石から胆のう炎を合併すると発熱や強い痛みを伴うことがあります。


2 胆のうポリープ
胆のうポリープは胆のう内腔の粘膜が盛り上がった隆起性病変のことを言います。そのほとんどは大きさ5mm以下のコレステロールポリープと呼ばれる良性腫瘍ですが、大きさが5mmを超えてくると将来がんになる可能性のある腺腫や胆のうがんの可能性を考える必要があります。胆のうポリープの大きさが10mmを超えると約25%に胆のうがんの可能性があり、15mmを超えると約60%に胆のうがんの可能性があると言われています。


3 腹腔鏡下胆のう摘出術
当科では、このような胆石症や胆のうポリープなどの良性疾患に対する胆のう摘出術を行っています。そのほとんどは腹腔鏡下に行っていますが、お腹の手術歴が複数ある場合や、心臓や肺に高度の合併症をお持ちである場合、強い胆のう炎の既往がある場合などは状況に応じて開腹手術をおすすめする場合もあります。 当院での胆石症や胆のうポリープなどの良性疾患に対する手術件数は年間約80例です。当院は「がん診療連携拠点病院」であることから、がんの患者さんの手術が優先されることもあり、良性胆のう疾患に対する手術を希望される患者さんはどうしてもお待ちいただく場合があることをご了承下さい。万が一、手術中や手術後の病理検査で胆のうがんと判明した場合は、肝胆膵領域の「がんの専門医」としての豊富な知識と経験をもとに適切ながんの根治を目指した追加治療(追加手術など)を行います。