形成外科

診療実績

形成外科にて扱っている疾患(代表的な疾患を中心に)

1. 顔面外傷・骨折および外傷(けが)後の変形

裂創や挫創,顔面骨骨折(新鮮例と陳旧性骨折),顔面神経麻痺
☆顔は機能だけでなく,美容的な配慮が治療上不可欠です。形成外科では,手術での骨折の整復の際にもなるべく手術痕が目立たないような治療をめざしています。

2.瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド

外傷・熱傷(やけど)手術の傷あと,傷あとのひきつれ
☆傷あとの見ため・かゆみ・痛みなどでお困りの方はご相談ください

▼熱傷

ここでは、小範囲の熱傷に限定して記載します。(重傷熱傷は局所のみならず、全身に影響を及ぼし生命維持に影響を与えます)
やけどは深さによって分類され、局所の治療方針が変わってきます。

1. I 度熱傷:表皮の熱傷(発赤のみ)
2. II 度熱傷:真皮層に及ぶ熱傷(さらに浅達性と深達性に分けられます)
  (1)浅達性II度熱傷(真皮層の浅い熱傷)
  (2)深達性II度熱傷(真皮層の深い熱傷)
3. III 度熱傷:皮膚全層に及ぶ熱傷
 I 度熱傷は日焼けして赤くなったような状態で特に治療を行わなくても治癒します。浅達性II度熱傷は通常、保存的治療で2週間以内に治癒します。深達性II度熱傷以上になると通常、治癒が遷延するため、手術(皮膚移植)が必要になることが多くなります。また、熱傷は細菌感染が起こると容易に深度が進みます。熱傷を受傷した際は、まず水道水で冷却の上(低体温には注意)、医療機関を受診することをお勧めします。

▼瘢痕、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕、ケロイド

ある深さ以上のきず(けが、手術、やけど)は、きずあと(瘢痕)が残ります。通常6〜12ヶ月ほど経過すると目立たなくなってきます。しかし、時として以下のような問題が生じる場合があります。
1.目立つきずあと……幅が広い、顔の傷跡などでしわに沿わない、など
2.きずがひきつれる(瘢痕拘縮)……弾力の喪失により運動や伸展などが制限される。
3.きずあとが盛り上がってくる(肥厚性瘢痕)……1〜2年で自然に扁平化することが多い。(時に痒み、痛みあり)
4.きずの範囲をこえてきずあとが進行性に増殖してくる(ケロイド)……徐々に悪化することが多い。(痒み、痛みが強い

治療は大きく2つに分けられます。)
・保存的治療(内服、ステロイド外用・注射、圧迫療法、など)
・外科的治療
症状に応じて治療法を選択します。

3.皮膚の良性腫瘍・母斑・血管腫・粉瘤(ふんりゅう)・脂肪腫,いぼ・あざ・ほくろなど

☆顔面・体幹部など目立つ部位の腫瘍を取り除いたあとの傷あとが最小限になるよう細心の注意をはらいます 傷が治ったあとも,傷あと(瘢痕)が少しでも目立たなくなるようアフターケアまで行っています。

4.熱傷(やけど),褥瘡(床ずれ)・難治性潰瘍(なかなか治らない傷)

▼熱傷

ここでは、小範囲の熱傷に限定して記載します。(重傷熱傷は局所のみならず、全身に影響を及ぼし生命維持に影響を与えます)
やけどは深さによって分類され、局所の治療方針が変わってきます。

1. I 度熱傷:表皮の熱傷(発赤のみ)
2. II 度熱傷:真皮層に及ぶ熱傷(さらに浅達性と深達性に分けられます)
  (1)浅達性II度熱傷(真皮層の浅い熱傷)
  (2)深達性II度熱傷(真皮層の深い熱傷)
3. III 度熱傷:皮膚全層に及ぶ熱傷
 I 度熱傷は日焼けして赤くなったような状態で特に治療を行わなくても治癒します。浅達性II度熱傷は通常、保存的治療で2週間以内に治癒します。深達性II度熱傷以上になると通常、治癒が遷延するため、手術(皮膚移植)が必要になることが多くなります。また、熱傷は細菌感染が起こると容易に深度が進みます。熱傷を受傷した際は、まず水道水で冷却の上(低体温には注意)、医療機関を受診することをお勧めします。

▼難治性潰瘍:治りにくいきず

原因は様々です。外傷、褥瘡(床ずれ)、血管障害(静脈性、動脈性)、糖尿病、膠原病、リウマチ、放射線、皮膚がん、など
  まず、治療にあたっては主たる原因の検索、改善、治療が必要です。(必要に応じて、関連各科にて主原因の治療を行います。)
その上できずの治療を行います。
  きずの治療は、すみやかにきずが治るようにするための環境作りです。具体的には、壊死組織の除去、感染のコントロール、適切な外用剤・ドレッシング材の選択です。また、症例によっては手術(皮膚移植、皮弁移植、など)が必要な場合もあります

5.口唇裂(みつくち,兎唇)・口蓋裂,そのほかの顔面の変形

耳などの変形 ・・・ 耳介変形・小耳症
外鼻の変形 ・・・鞍鼻,斜鼻
口唇裂・口蓋裂 ・・・上唇の裂および変形、口の中の裂および変形など
顔面・頭蓋の変形

▼小耳症

10歳(体格も考慮)をめどに手術を行います。1回目の手術で肋軟骨を材料として作った耳型を皮下に移植します。約半年後、2回目の手術で耳を起こす手術を行います。

▼口唇裂・口蓋裂・顎裂

通常、口唇裂手術は生後3ヶ月前後、口蓋裂手術は1歳3〜6ヶ月前後、顎裂手術は8〜10歳頃に行います。

6.手足の外傷 (軟部組織損傷),手足の先天異常 (合指症,多指症など),巻き爪・陥入爪

▼多指(趾)症、合指(指)症

1歳前後をめどに手術を行います。

7.その他の体表の変形

臍変形 ・・・ でべそ、臍突出、けが・手術のあとの欠損など
胸郭の変形 ・・漏斗胸(ろうときょう;胸がへこんでいる),鳩胸など

▼漏斗胸

比較的症状が軽く、左右対称、低年齢の症例では内視鏡手術(Nuss法)を行います。それ以外の症例については、従来手術:胸骨挙上法(Ravitch変法)を行います。
※当院では内視鏡手術(Nuss法)は小児外科が行っています。

8.悪性腫瘍切除後の再建

頭頚部がん術後の再建乳がん切除後の乳房再建, 四肢組織欠損の再建など 
☆ほかの科と共同して,種々の悪性腫瘍切除後の欠損の修復を行います

▼頭頚部領域再建

頭頚部領域は機能的、形態的に重要な部位です。
がん切除後の組織欠損の再建は関連各科より依頼があった場合に形成外科が行います。手術は組織移植を中心として様々な手技を用います。再建手術は術後のQOLに大きく関わってきます。
また、がん切除後の2次変形についても形成外科的手技により改善が期待出来ます。

▼乳房再建

近年、乳房再建を希望される患者の皆様が増えています。
形成外科では乳腺センターと連携しそれぞれの患者の皆様の乳房の切除手術や術後の化学療法
および放射線治療にあわせて乳房再建の計画を立てることが可能です。
術式によっては自費診療になる場合がございます。

☆ どのような人が乳房再建を受けられるの?
 → どなたでも再建手術は可能です。また治療後数年たっていても再建は可能です。
   今から乳腺外科で乳癌の手術を予定されている方は,外科の手術の際に同時に再建手術を行なうこともできます。
   ただし、乳房の手術を受けたばかりの方、放射線治療を計画されている方は直ぐに再建手術が出来ない場合があります。
   ご相談下さい。
☆ どんな方法があるのでしょうか?
 → 大きく分けて2つの方法があります。
   (1) 人工物・ティッシュ・エキスパンダー(組織拡張器)及び生食バックを用いる方法
   (2) 自分の組織(皮膚・筋肉)などを用いる方法(広背筋皮弁,腹直筋皮弁など)
   どの方法を選択するかについては,あなたが受けた乳房切除術の方法,皮膚と筋肉の状態,反対側の乳房の大きさ,
   背部や腹部の手術痕の有無,また将来妊娠・出産を希望されるか否か,など様々な要因によって異なります。
   まずは診察をさせていただき,ご希望をうかがったうえで,私たちがアドバイスしながら最適な方法を選んでいきます。
☆ 乳首や乳輪も作れるのでしょうか?
 → 作ることができます。これにもいくつかの方法があります。
   当科では乳房の再建が終わった後に希望の方に行っております。

9.眼瞼(まぶた)の手術

眼瞼下垂症(眼瞼挙筋の機能低下、上眼瞼の皮膚の余剰などによる)
睫毛内反症(逆さまつげ)


▼まぶたが下がっている(眼瞼下垂:がんけんかすい)

まぶたには目を傷や乾燥から守る役割があります。
特に上眼瞼(うわまぶた)は筋肉の働きにより開眼・閉眼を行い眼を保護しています。この筋肉の力が弱くなるとまぶたが下がってきて、涙が出たり、視界が狭くなったりします。また筋肉は問題ないのに上眼瞼の皮膚が加齢の変化により余剰になり、ひさしのような状態になり視野を狭めている場合もあります。
一生懸命見ようとして、無意識に頭が後ろに反ったり、眉毛がつり上がってきたりします。また、下まぶたを下げようとして口を開けることもあります。
無理に見ようとするため、慢性的な 頭痛や肩こり が起こることがあります。
コンタクトレンズを長く使っている人は、若くても起こる可能性があります。



▼逆さまつげ(睫毛内反症:しょうもうないはんしょう)

さかさまつげとは、まぶたが内側を向いているため、まつげも目のほうへ向かって生える病気です。まつげが目にあたるため、目の中に何か入っている感じやまぶしい感じがしたり、涙がでてきたりします。
放っておくと目に傷がつき視力が低下する可能性があります。
素人判断でまつげを切ったり抜いたりするとかえって先がとがったまつげが伸びてきて目を傷つけるため注意が必要です。 病気の程度や患者の皆様のご希望にあわせて、ひとりひとりに最も適した手術を行います。

☆ 当院では乳腺センターと連携して乳がん切除後の再建に力をいれています。
体表面のことでお困りのことがあったら遠慮なく形成外科へご相談ください。