呼吸器内科

診療実績

平成28年度も前年同様多岐に渡る呼吸器疾患を診療しました。外来、入院患者の疾患別内訳は図1,2に示します。

外来新患者は呼吸器感染症、肺癌主体の呼吸器腫瘍が多く、ついで間質性肺疾患、閉塞性肺疾患の順となっています(図1)。悪性腫瘍の頻度が徐々に増加していることが近年の特徴です。これは統計学的にも悪性新生物の罹患率、死亡率は増加傾向であり、特に肺癌はその傾向が著しくなっています。

入院患者数は昨年とほぼ同程度でありました。
緊急依頼も多く、難渋する慢性肺疾患の呼吸器感染症や抗癌化学療法などが入院患者数、入院期間に大きく影響しております。特に肺癌化学療法の繰り返し入院が多いですが、10東が化学療法センターとして稼働し、10東と10西病棟で調整しながら対応しています。外来治療やパス入院などを組み合わせ在院日数の短縮にできるかぎり努力し対応できる体制をさらに充実させたいと考えております。外来の新患患者数の月別グラフを図3に示します。

悪性腫瘍はもちろん感染症やびまん性肺疾患の確定診断には気管支鏡検査は必須であります。気管支鏡検査は年間約400件行われています(図4)。悪性腫瘍疑いの症例や間質性肺炎の亜型分類確定のためのTBLBが多く行われています。また気管支洗浄液を用いた感染症の遺伝子診断や間質性肺炎・肉芽腫性疾患のためのBAL解析も数多く行われており、特に間質性肺炎におけるBALの意義は重要で治療方針の一助になります。
 内科で扱う手術不能進行肺癌は化学療法、化学放射線療法、イレッサ・タルセバ・ザーコリ・オプジーボ初期入院治療です。外来化学療法への移行を基本としているので初回化学療法のみ入院で施行し、後は外来で行うケースも増加しています。