呼吸器外科

基本方針

根治手術

年齢に関係なく重大な合併疾患がなく耐術可能と評価された症例に適応する。

a)右肺癌症例

  1. R2a〜2b郭清術(後側方切開)
    上葉、中葉、下葉原発症例、広範な後胸壁合併切除を要する症例
  2. 2.両側縦隔R3α郭清術(胸骨正中切開)
    75歳以下の症例で上葉原発縦隔浸潤型、気管楔状切除、気管支形成、気管分岐部形成、
    血管形成を要する症例
    今後適応を広げていく。


b)左肺癌症例

  1. R2a郭清術(後側方切開)
    上葉、下葉原発症例(76歳以上)及び広範な後胸壁合併切除を要する症例
    心疾患、肺合併症を有する症例
  2. 2.両側縦隔R3α郭清術(胸骨正中切開)
    70歳以下の症例


c)頚部郭清R3γ(頚部襟状切開)

   術前上縦隔リンパ節に転移を認める症例、
   今後術後縦隔リンパ節転移症例を検討中

姑息的手術

 根治手術適応外の症例毎に検討して以下の方法にて行う。
 肺葉切除+リンパ節郭清(R1)
 肺区域切除
 胸腔鏡下肺部分切除

核大手術

郭清範囲は、症例毎に検討して行う。
肺葉切除或いは肺全摘除術+合併切除(胸壁、肋骨、上大静脈、横隔膜、心膜、食道 等)+リンパ節郭清+再建
気管又は気管支楔状切除+気管、気管支形成、気管分岐部形成、血管形成
胸膜肺全摘除術+リンパ節郭清
人工心肺下肺葉切除術(左房、大動脈合併切除)+リンパ節郭清

転移性肺癌手術術式の選択基本方針

原発巣がコントロールされている。手術に耐えられる。さらに他臓器に例え転移があってもその臓器のコントロールが可能であれば例え両側にあっても肺に関しては、手術適応としている。

縦隔腫瘍手術の適応基準

縦隔悪性腫瘍(胸腺癌、胸腺腫III、IV期症例)を除く殆どの縦隔腫瘍に対し、胸腔鏡下手術を施行している。胸腺癌、胸腺腫III期に対しては、正中切開下に手術を施行している。

嚢胞性肺疾患手術術式の適応基準

気胸に対しては、再発性及び両側性、さらに血気胸に対し、胸腔鏡下手術を施行している。当院では、1992年10月より施行しており、再発率は、4.7%と低い(報告例では、5-15%)。

現在の所、肺気腫に対するVolume reduction surgery は、他の手術例の関係上積極的に扱っていない。