脳血管・神経内科

診療実績

2019年1月1日〜2019年12月31日 (転科を含む当科集計データによる)
取り扱い入院患者数:
年間新入院患者数 1,077人(14〜98歳、平均69.0歳、 対前年差 -72人)
年間平均在院日数 14.2日(当科入院期間単純平均) 対前年差 +1.1日
         急性期脳梗塞 18.5日 対前年差 +0.8日
         急性期脳出血 21.1日 対前年差 +0.7日
死亡退院患者数 10人(-8人)
主要疾患数内訳
 ◎脳血管障害 813例(全疾患の75.5%)
 ●急性期脳血管障害 523例(全疾患の48.6%)
  ・脳梗塞 376例
  ・一過性脳虚血発作 38例
  ・脳出血 98例
  ・くも膜下出血 11例
 ●急性期を除く脳血管障害 290例
 ◎脳卒中以外の神経疾患 264例

昨年度の診療実績の特徴

2019年の入院患者総数は1,077人でした。 平均在院日数は14.2日でした(図1)。
また外来では再来患者を月間400名未満に抑制し、新患率を高く(平均28.5%)保っています(表1)。



入院患者の疾患別頻度は、脳血管障害が入院患者総数75%を占めました。脳血管障害の64.3%は急性期脳血管障害で、急性期脳梗塞が46.2%、急性脳出血が12.1%、一過性脳虚血発作が4.7%でした(図2)。
急性脳梗塞(376例)の病型(NINDS、CVD-III)はラクナ梗塞が21.3%、心原性脳塞栓症が13.5%、アテローム血栓性脳梗塞が18.1%、その他が47.1%を占めました(図3)。脳血管障害以外の疾患は緊急治療を必要とする神経疾患が主体でした(表2)。


入院時の紹介元は診療所(45%)やかかりつけのない直入(30%)、病院(20%)が多く、院内紹介は5%となりました(図4)。急性期脳血管障害523例の来院方法は救急車(61.8%)が最も多く、次いで介助来院(22.3%)、自力来院(14.9%)、院内発症は(1.0%)でした。


入院時の受け入れ病棟は236例(45.7%)が3階東病棟(脳卒中集中治療室)、184例(35.2%)が5階西病棟:Stroke Care Unitを内包する/脳血管センター、52例(10.0%)が6西/循環器センターであった。残る48例(9.1%)は他の病棟へ入院しました。急性期脳血管障害の大部分は3東、5西病棟へ入院しました。
急性脳梗塞入院時のNIHSSは0~4の軽症が293例(80.3%)と最多でした(図5)。
急性脳出血入院時のNIHSSは0~4の軽症が最も多く(38.3%)、ついで8~22の中程度(33.0%)が目立ちました(図6)。


退院時転帰は介助なしでの歩行可能(mRS 0~3)例が急性脳梗塞患者と急性脳出血患者でそれぞれ74%と43%を占めました(図7と8)。
放射線部の全面的協力によるMRI・MRA24時間稼働と精密な脳血流シンチ検査、脳血管・頸部血管・経食道超音波検査により、脳血管の非侵襲的評価が迅速に行われることが、入院後の正確な病型診断を可能としています。頚部血管エコー、経頭蓋脳血管エコー、経口腔頚部血管エコー検査は、年間3,000件を超え、脳塞栓の塞栓源検索を目的として当科で行なう経食道心エコー検査は年間200件を超えている