消化管外科

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直腸脱に対する腹腔鏡手術について


直腸脱とは?

直腸が反転し肛門から脱出する病態です。排便時に直腸が脱出することもありますし、進行すると常時脱出したままになります。脱出腸管や皮膚が傷むと、肛門の違和感や肛門痛が出現し、浸出液で下着が汚れます。便失禁を認めることもあります。高齢の女性に多く見られます。

直腸脱の治療法は?

経肛門手術と経腹手術に分けられます。経肛門手術は患者さんへの体の負担は少ないですが、再発率が高いです。当科では全身麻酔を受けることが可能な方には経腹手術として腹腔鏡手術を行っています。

腹腔鏡手術とは?

腹腔鏡手術は開腹手術に比べ、創が小さく、体への負担は少ないです。お腹に5-10mmの小さな穴を5か所あけ、お腹に挿入したカメラ画像をモニターで見ながら手術を行います。お腹の中で行う作業内容は、開腹手術と同様です。

腹腔鏡下直腸挙上固定術とは?

直腸脱に対する腹腔鏡手術の一つであり、当科ではWells変法を第一選択としています。具体的には腹腔鏡下に直腸周囲を遊離し、直腸を頭側に牽引します。仙骨前面に留置したメッシュを、直腸後壁に巻き付けて直腸を固定します。
術後合併症なく経過すれば、術後1-2週間で退院できます。

直腸脱に対する腹腔鏡下直腸挙上固定術のメリット

・再発率が低い
・出血量が少ない
・傷が小さい
・術後の痛みが軽い
・経肛門手術の前治療があって手術ができる

直腸脱に対する腹腔鏡手術のデメリット

・全身麻酔を受ける必要がある
・手術時間が長い傾向がある

手術のご相談、ご予約について

本人またはご家族・知人のなかで、直腸脱で困っている方がおられましたら当科または当院の病診連携室にご相談ください。

九州医療センター消化管外科
外来:火曜、水曜、木曜の午前中
電話番号:092-852-0700