小児外科

基本方針

当科には一般小児外科と周産期センターの一部門としての二つの大きな柱があります。診療の大半は一般小児外科で後述するような疾患が主な対象です。当科の特長は、小児でも侵襲が少なく、傷が目立たない鏡視下(腹腔鏡)手術が年々増加し、女児の鼠径ヘルニア手術、急性虫垂炎手術の多くを鏡視下に行っていることです。またこれまで手術による治療が多かった包茎や臍ヘルニアの治療も最近はなるべく手術を行わない治療法を取り入れています。臍ヘルニアのテープ圧迫固定法は2006年から採用し、これまで100例以上の症例に行ってきました。その結果、約90%の症例がテープ固定4~8週間で治癒しています。テープ固定後もヘルニア門が閉鎖しなかった症例は、脱出したヘルニアの径が30mm以上の大きな症例が多く、このような症例は固定期間をさらに2~4週延長することがあります。治癒に至らない症例でもヘルニア門が小さくなり、ヘルニアの脱出も小さくなって経過を見ている症例もあり、手術になるのは5%未満です。手術になる確率は自然経過を見た場合と変わりありませんが、ヘルニア門が閉じた後に臍部の皮膚がたるんで「でべそ」に見える症例は減っており、美容目的の臍形成術は減少しています。症例は多くありませんが、周産期センターの一部門として新生児の外科手術も行っています。