循環器センター

冠動脈センター

概要

冠動脈センターでは狭心症や心筋梗塞などの冠動脈の疾患を扱っています。冠動脈というのは心臓を養う血管の名称です。冠動脈疾患の治療には内科的治療と外科的治療に分けられます。内科的治療あるいは診療は、その急性期から慢性期にいたる全ての時期での診断、治療および再発予防を含んでいます。そのため救急患者の皆様の受け入れにも積極的に取り組んでいます。さらに高度先駆的医療も積極的に行っており、高速回転式冠動脈粥腫切除術(ロータブレーター)という特殊なカテーテルの使用認定施設にも指定されています。内科的治療ができない冠動脈疾患にたいしては外科的治療を行います。
 冠動脈センターを構成している診療科は主に循環器科と心臓外科です。それぞれの診療科の中での症例検討会だけでなく循環器科と心臓外科は毎週定期的に検討会を行い、患者の皆様ごとに最適最善の治療方針を決定しています。
 冠動脈疾患で循環器科に入院される方は循環器科全体の1年間の入院数約1400人のうちの約60%にのぼります。急性心筋梗塞、不安定狭心症で緊急入院される方も約20%おられます。冠動脈疾患の治療法には以下のようなものがあります。

冠動脈疾患の治療法

経皮的冠動脈形成術

 心臓カテーテルという細い管を心臓まですすめて冠動脈が狭くなったり閉塞している部分を小さい風船(バルーン拡張術)で広げたり、削ったり(高速回転式冠動脈冠動脈粥腫切除術といいます)、ステントといって狭いところに入れ込んで支えになるような金属の骨組みで押し広げるような治療法があります。最近では薬剤溶出型ステントという再狭窄抑制型のステントが主流となっており、一度のカテーテル治療により安定した長期成績が望めます。これらの治療法は心臓手術を必要としませんので、患者の皆様への身体的負担が軽く数日程度の短い入院期間で治療を行うことができます。

冠動脈バイパス手術

 冠動脈の狭くなっている病変が長く続いていたり、狭い部分がたくさんある場合には経皮的冠動脈形成術ができません。このような場合は手術で狭くなっているところを迂回する道をつくる冠動脈バイパス術を行います。冠動脈疾患において心臓外科が担当する治療は主に冠動脈バイパス手術(以下、手術と略す)です。当センターでは、それぞれの患者の皆様の状態に合わせて、最高の手術成績と術後も長い間、安心して生活出来るよう安定した長期成績が得られることを目指した冠動脈バイパス手術を行っています。手術は従来、全ての患者の皆様で人工心肺という装置を用いて心臓の拍動を止めて行っていましたが、最近では人工心肺装置を用いない心拍動下手術も患者の皆様の状態を十分検討して行っています。バイパスを作る際に橋渡しとなる血管は数種類ありますが、どの種類の血管をどこに使うか、あるいは、人工心肺使用・心停止下手術と人工心肺非使用・心拍動下手術のどちらを選択するか、などをそれぞれの長所・短所を十分考慮して、安心して手術を受けていただけるよう鋭意努力しております。

冠動脈センターの診療実績(内科)

冠動脈センター(内科)の治療実績はこちらの「ページ」をご覧下さい。

冠動脈センターの診療実績(外科)

冠動脈センター(外科)の治療実績はこちらの「ページ」をご覧下さい。

当センターの診療方針が広く知られ救急患者の皆様への対応体制が充実するのに伴い、入院患者の皆様の数も年々増加してきています。平成21年には二つの心臓カテーテル室が整備され、新たな診療体制のもとでこれまで以上に救急患者の皆様への対応も迅速に行なえるようになってきました。さらに循環器科が経皮的冠動脈形成術を行う場合には心臓外科が常時バックアップする体制をとっています。このような環境の下、冠動脈疾患に対するあらゆる治療法が使用可能という特徴を活かし、患者の皆様の状況に応じて、より安全でかつ最適な治療法を選択できる冠動脈センターを目指しています。