肝臓センター

ご挨拶

『肝臓病センター』のさらなる飛躍をめざして

今回は国立病院機構九州医療センターの『肝臓病センターホームページ』にアクセスしていただき有り難うございます。
 私が当九州医療センターに赴任して早いもので12年が経過しました。外科医を志して、肝胆膵外科手術を専門にしてきた関係上、赴任当初からの私の夢は、それまでの経験を生かして肝臓がん、胆道がん、膵臓がんに対してより専門的な手術を行うことはもちろんのことですが、特に『肝臓がん』を専門とする外科、内科、放射線科、病理の各医師に集まっていただき、十分討議した上で個々の患者の皆様に合ったオーダーメイドの治療法を行える施設、すなわち『肝臓病センター』を開設することでした。幸いその夢が叶い、平成15年1月4日『肝臓病センター』が開設されましたが、今年で丸6年を経過しました。


九州医療センター開院時は九州大学と久留米大学の混成チームで肝臓疾患の治療に携わっておりましたものの、その後当『肝臓病センター』で働きたいという新進気鋭の優秀な若い医師が長崎大学、広島大学、福岡大学などからも大学間の垣根を超えて馳せ参じ昼夜を問わず働いております。

また一方、この間CT、MRI、超音波診断装置など肝臓がんの診断には欠かすことの出来ない最新式の各種診断機器が次々と整備され、最近では当『肝臓病センター』における肝胆膵がんの診断及び治療レベルは名実ともに全国区となりつつあることもあって、当院を受診される患者の皆様は毎年飛躍的に増加しています。特に、『肝臓がん』の増加はめざましく、現在肝臓病センターに入院されている患者様の80%以上を常に占めております。
 当肝臓病センターには、我々外科医が行っているマイクロ波凝固壊死療法(MCN)、肝切除に加えて、内科及び放射線科医が行うエタノール注入療法(PEIT)、ラジオ波焼却術(RFA)、肝動脈塞栓術(TAE)、抗癌剤肝動注療法、放射線治療など肝がんに対する治療法がすべて揃っており、個々の患者の皆様に対しては内科、外科、放射線科、病理に携わるすべての医師が集まり(合同カンファランス)、どの治療法が最適であるかを毎週討議して行っております。
 また、外来化学療法センター(22床)も併設されており、肝臓がん専門医が診察した後、同センターにご案内して抗癌剤治療を行っております。
 我々医師のみ成らず看護師、薬剤師、栄養士を加えたスタッフ一同が今後ともさらに努力し、皆様に少しでも満足していただける『肝臓病センター』を目指していきたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
平成21年2月吉日

副センター長よりご挨拶

 この度は、肝臓病センターホームページにアクセスしていただきましてありがとうございます。
 肝臓病センターの外科チームとしてご挨拶申し上げます。
私たちは肝臓・胆道(胆嚢、胆管)・膵臓領域の病気、特に“がん”(悪性腫瘍)に対して、外科手術を中心とした治療を提供するために編成された専門チーム「肝胆膵外科」です。肝臓分野のみならず、肝臓と密接に関係する肝胆膵(肝臓・胆道・膵臓)の3領域の外科治療を担当しております。

肝胆膵外科科長
高見 裕子


 当九州医療センターも開院当初には、乳腺外科、肝胆膵外科、消化管外科を一つの外科グループとして医療をご提供してまいりました。しかし、時代とともに、それぞれの分野が疾患単位でより専門的な治療が求められるようになってきたため、平成15年1月病棟再編された機会にまずは肝臓病センター外科として独立化いたました。現在では、さらに肝胆膵外科の名称で診療を実践しております。
 さて、日本肝胆膵外科学会では、平成20年より肝胆膵外科手術の中で特に高難度手術に取り組んでいる施設を“高度技能修練施設”として認定することを開始いたしました。この中で“認定施設A”はそのほとんどは大学病院が占めておりますが、私たちの九州医療センター肝胆膵外科も認定施設Aを拝命し、肝胆膵領域の高難度手術を日々提供させていただいております。
 しかしながら、どの様に努力しても、肝胆膵いずれの領域のがんもすべての方々が手術のみで根治を得られる訳ではありません。例えば、切除したがんの病理組織検査で術後再発の可能性が高い所見が認められた場合や、手術不能な再発が起こったとき、そういった癌のさまざまな状況に応じて外科治療のみにこだわらず、抗癌剤治療や放射線治療を適切に選択できるように、各々の癌の特性を知る“癌の専門医”として、手術後も皆様といっしょにがんと戦っていきたいと考えております。
 このために、肝胆膵領域の学会にも積極的に参加して国内外の最新情報を得るように努めており、さらに病院内では、週1回内科・放射線科・病理医と共同のセンターカンファレンスを開催し、個々の患者の皆様に最良最適な治療を提供できるような体制をとっております。また、看護師のみならず薬剤師・病診連携室などのコメディカルとも一体となったチームワークで皆様を支えて参りたいと考えております。
 患者の皆様に対して、専門性の高い充実した医療を暖かい心で提供していく私たち肝胆膵外科をどうぞよろしくお願い申し上げます。