周産期センター

最新年報

周産期センター

周産期センター長 佐藤 和夫

概要

福岡県周産期医療システムの中での位置づけ:

図1に示すように当院は福岡県周産期医療システムの中で地域周産期母子医療センターに位置づけられています。筑豊地区の飯塚病院が地域から総合周産期母子医療センターとなりました。


特徴と役割:

病院の主たる診療機能として高度周産期医療を掲げており、成育医療政策医療の専門医療施設としても周産期センターが中心となっています。国じフロアーにある産科26床(正常妊娠分娩も含む)と新生児特殊治療室16床(NICU 9、GCU 6)の小規堤の周産期センターです。
福岡部市圏では、福大病院、九大病院、有桝会病院、九州医療センター、こども病院がNICUを有する施設ですが、こども病院の産科は先天性心疾患胎児の予定帝王切開のみであるため、4施設のみが母体搬送を受け入れることが可能です。NICUの収容能力や地域性、母体や胎児の疾患の特性に応じて4施設で連携しながら母体搬送を受け入れています。
 部市圏の母体搬送受け入れ施設として、当院は早産児や双胎、母体疾患(糖尿病、精神疾患、膠原病、内分泌疾患)を中心に担当しています。産科と小児科スタッフの連携が良好で、母体搬送、周産期管理、分娩立ち会い、NICUでの治療という流れがスムーズであり、母体搬送受け入れ先として地域医療の中でも重要な位置を占めています。
周産期専門医研修施設:

日本周産期・新生児医学会の周産期新生児専門医および周産期産科専門医の基幹研修施設に認定されています。
赤ちゃんにやさしい病院(Baby friendly hospital):

平成19年8月、当院はユニセフ/WHOよりBFHに認定されました。以後BFHI(baby friendly hospital initiative)活動として、毎年母乳育児ワークショップを開催し、母乳育児・子育て支援を地域で展開しています。九州医療センターフォーラムではBFH講演会を開催しています。

週間スケジュール

毎朝 8:10より早朝カンファレンス :産科スタッフ、小児科スタッフ、助産師スタッフによって患者情報と病床状況の確認を行っています。
火曜16:30より周産期カンファレンス:ハイリスク症例(外来・入院)の検討と周産期の種々のテーマについて勉強会を実施しています。

診療実績

図2に2013年統計と周産期センターの現状を示しました。
診療実績の詳細は産科および小児科でそれぞれ報告しています。
分娩数は551、帝王切開が209、多胎46、産科合併症72、母体合併症130でした。ハイリスク妊婦、ハイリスク分娩を扱っていることを示すデータです。表に5年間の周産期センターの推移を示した(過去の母体搬送数訂正あり)。分娩数は昨年より微増しました。近隣に産科施設が開設の影響が収まったと推察されます。NICU入院235名(152名に分娩立ち会い、NICU入院にならない分娩立ち会いも多数あり)、低出生体重児136名、早産児 132名、人工換気21名(CPAP除く)でした。



将来の展望

  1. 地域周産期母子医療センターとしての役割を果たしていきます。
    母体疾患(糖尿病、精神疾患、腰原病、内分泌疾患等)産科合併症(妊娠高血圧症候群、切迫早産等)を有するハイリスクの母児を、都市圏の総合周産期センター・地域周産期センターと協力しながら当院の役割を担っていきます。
  2. 病院における正常分娩の意義は「安心安全」である。安心安全とアメニティや暖かみのある分娩を両立させる努力を続けたい。
    妊娠中から入院・退院後まで標準化した質の高いチーム医療(助産・看護スタッフ、産科医師、小児科医師)を更に充実させ、安心安全を提供できる母子に優しい病院が目標です。