糖尿病・代謝内分泌センター

トピックス1

原発性アルドステロン症(PA)の局在,確定診断に副腎静脈サンプリング(AVS)検査を積極的に施行しております。

PAの局在診断ではCTや副腎シンチグラムなどの画像診断では十分でなく,機能的局在診断としてのAVSが現在ゴールドスタンダード検査とされています。AVSの意義は,①病変部位の機能的局在診断を行い,両側性病変か片側性病変かを判定して治療方針(手術あるいは薬物)を決定する,②画像診断で検出された片側副腎病変が真にアルドステロン過剰産生の責任病変であるかを確認し,手術成績をより確実なものとする,の2点に集約されます。
当院での副腎静脈サンプリング(AVS)の現状ですが、当院放射線科と協診し、2013年1月~2016年2月までに、34例のPA症例にAVSを施行し、うち局在判定できた症例は28例(成功率82.4%)で、症例数増加とともに精度も向上しています。これら28例のうち、AVSで片側と判定した症例は9例で全例腹腔鏡下副腎摘除術を受けております。AVSで両側と判定できた症例は19例でうち14例は薬物療法を施行し、残り5例は薬物を使用せず経過観察です。なおCTで片側に腫瘍を認めた16例のうちAVSで両側と判定した症例は9例で、CTで腫瘍を認めなかった10例のうち9例が両側と判定されました。