糖尿病・代謝内分泌センター

栄養科概要・診療実績

栄養管理室の概要

平成27年簡易生命表によると、平均寿命は男性80.79歳、女性87.05歳と前年よりも上回っており、世界の中でも超長寿国となっています。しかしながらその反面、生活習慣病は年々増加傾向にあり、起因する疾病としてがん、脳血管疾患、心臓病などが挙げられます。これらは日本人の三大死因となっていますが、脳血管疾患、心臓病のような主要な死因の下地になる疾病として糖尿病・脂質異常症・高血圧症・高尿酸血症が挙げられ、さらに肥満はこれらの疾患を引き起こす大きな要因となっています。平成27年度国民健康・栄養調査によると、我が国の成人男女のうち肥満者(BMI25以上)の割合は20~60歳代の男性31.6%、40~60歳代の女性20.5%であり、それぞれ健康日本21(第2次)の目標である28%、19%を上回る結果となっています。また、糖尿病が強く疑われる者の割合においても男性19.5%、女性9.2%とここ数年有意な減少はみられていないと報告されています。生活習慣病の予防・改善を図るために食事管理は重要であり、当院においても栄養食事指導のニーズは年々増加しています。(図1)また、病名別にみても糖尿病や高血圧症が上位を占めており、生活習慣病に対する栄養食事指導の必要性は高まっていると言えます。(図2)
栄養管理室では治療の一環として、生活習慣病の予防・改善を目的に適切な食事の提供と栄養食事指導を行っています。入院中に提供する食事は”楽しみ”であるとともに栄養食事指導の直接的な指導媒体の役目を担うものです。個人栄養食事指導では、個々の病態や食生活、食嗜好等に配慮した患者が実行できる具体的な食事プランの提案を行っており、患者に応じた適正な栄養素比率やカーボカウント法を用いた食事管理などにも柔軟に対応しています。退院後は外来にて定期的にフォローを行い、食事療法が継続できるようにサポートを行っています。また、糖尿病教室をはじめとする種々の集団栄養食事指導では他職種と連携し、患者教育や治療意欲向上のために取り組んでいます。

図1.個人栄養食事指導件数年次推移


図2.平成28年個人栄養食事指導病名別内訳