前立腺癌総合治療センター

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 前立腺癌に対する治療は手術療法および放射線治療の進歩により、とくに転移のない前立腺癌の治療は大きく変化してきました。
 手術療法としては従来の開腹手術に加えて、内視鏡下小切開手術、腹腔鏡下手術、ロボット支援手術の技術が導入され、小さな切開創で内視鏡下の拡大視野で手術ができるようになり、術中の出血量の減少などに貢献しています。当院では年間50-70例ほどの開腹または腹腔鏡下前立腺全摘術を施行していましたが、2013年10月にはダヴィンチロボットシステムが導入され、ロボット支援前立腺全摘術が可能となりました。


 一方、放射線治療では近年、小線源療法(前立腺内より放射線照射する方法)や強度変調放射線治療(体外照射であるが、前立腺にピンポイントで照射する方法)が施行可能になり、治癒率の上昇、放射線障害による後遺症の軽減に貢献しています。当院では小線源療法として平成16年5月よりイリジウムによる高線量率組織内照射(HDR-ブラキテラピー:一時留置法)を九州で初めて導入いたしました。さらに、平成18年8月より、小線源を前立腺組織内に埋め込んで治療する低線量率組織内照射(LDR-ブラキテラピー:永久留置法)も当院に導入し、2種類の小線源療法を使い分け、年間40例近く施行しています。
 転移のない前立腺癌の治療オプションはさらに拡大されることになり、病気の悪性度、進行度、患者さんの年齢・体力・希望に応じた治療の選択が可能となってまいりました。現在、院内に「前立腺癌総合治療センター」として、前立腺癌の診断から治療までを総合的に行っています。