前立腺癌総合治療センター

治療を施行せずに経過観察

前立腺癌の治療を受けることは性機能や排尿症状などに変化が生じて、生活の質を低下させます。また、治療を受けなくとも生命予後や症状発現に影響を及ぼさない癌も存在します。そこで、近年、治療の介入をなるべく遅らせたり、不要な治療を施行しないとの考えで、治療をせずに経過観察し、病状の進行をみて治療介入を決定するという考え方があります(PSA監視療法ともいいます)。いつどのような状況で治療介入するかの基準は定まっていませんが、PSA倍加時間が3年未満で治療介入とする臨床試験などが行われています。しかし、経過観察中、転移を起こし治療開始時期を逸する可能性はありえます。通常、非常に癌が小さく、癌細胞が非常におとなしいもの(増殖が遅いと思われるもの)または高齢者に限られると思います。