医療安全管理部

はじめに

はじめに

九州医療センターでは、皆さまへ安全で適切な医療を提供するために厚生労働省の指針を受け、安全管理体制を整備し、組織全体で医療事故防止に取り組んでいます。病院の基本理念は「病む人の立場に立って安全かつ最適な医療を提供します」であり、高度急性期総合病院として安全第一を考えています。

医療安全管理部長からのご挨拶

正義の文化
副院長(院内総務、医療安全管理部長)
岡田 靖

医療安全管理部は、医療の質の向上、患者安全を目的として、当院では2002年に専任セイフティマネージャーを配置しスタートしました。当初は看護部中心でインシデントレポートを挙げることが主な安全活動でしたが、この18年の間に患者の高齢化や医療の高度複雑化など様々な課題があり、今では医師を含む全職種に医療の基本としての安全意識が浸透しています。2020年4月はGeneral Safety Managerの交代があり、医薬品・医療機器安全管理責任者に加え、医療放射線安全管理責任者を新たに設置しました。また2020年度の目標はインシデント、アクシデントの報告数3000件以上、医師報告150件以上(プレアボイド報告、合併症・偶発症報告推奨)、職員の法令研修参加100%を掲げて日々活動を続けています。今年度のスローガンに「正義の文化」を掲げました。正義の文化とは医療安全の5つの安全文化(知識・報告・正義・柔軟・学習)の中で報告の文化とともに、とくに重要であり、ルール違反の不安全行動を許さない文化、そして安全性を高める対策を実施して被害にあわれた方や社会に対して真摯に説明責任を果たす文化です。また患者さんに異なる倫理的課題(死期を早める可能性、治療効果がある可能性の衝突など)があり、意見が衝突する場合に、複数の医療チーム、患者・家族が話し合い、方向性を見出すことも手続き的正義と呼び、必須の医療プロセスとなっています。医療安全の意識高揚、医療安全研修の全職員参加とともに、インシデント、アクシデントの報告推進だけでなく、合併症、偶発症の中から反省すべき点を見出し、次のケースでは予防できる、あるいは別の選択肢も呈示する、といったことができるように現場に乗り込んで、当該スタッフの話を聴き、安全対策を考えていきます。医師の積極的な報告をもとに、正義の安全文化を目指して全医師・全職員で安全対策を高め、情報共有する予定です。そして「日本有数の高度急性期総合病院として、法令を遵守し、安全第一で最善の医療を提供し、健全な経営で職員が輝く病院」を目指していきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。