▼治療成績
末期腎不全患者の透析導入:
2008年1月から10月までの透析導入患者は52例(男34例、女18例、平均年齢67歳)。原疾患別では近年の全国的な傾向と同様に糖尿病性腎症による透析導入数が26例(50%)と第1位であり、慢性糸球体腎炎4例(8%)、高血圧性腎硬化症13例(25%)、多発性嚢胞腎2例(4%)、その他2例(4%)、不明5例(10%)でした。退院後の維持透析を紹介した施設は福岡市を中心とし17施設でありました。
腎生検:
2008年1月から10月までの腎生検例は51例(男16例、女35例、平均年齢48歳)。腎生検を施行した症例の臨床所見としては、ネフローゼ症候群10例、蛋白尿/血尿27例、蛋白尿単独7例、急性腎不全4例、その他3例でした。組織学的診断は、IgA腎症23例、膜性腎症4例、Minor glomerular abnormality 3例、巣状糸球体硬化症2例、ANCA関連糸球体腎炎3例、ループス腎炎3例、アミロイド腎2例、糖尿病性腎症2例、その他9例でした。
その他:
慢性糸球体腎炎患者に対する治療(ステロイド、免疫抑制剤、RAS系降圧剤投与など)のなかで、IgA腎症の患者に対しては、ステロイドパルス療法、扁桃摘出術の併用も行っています。
コレステロール塞栓症による急性腎不全に対する少量ステロイド投与も行い、良好な治療成績を得ています。
シャント手術:
2008年1月から10月までのシャント手術件数は64例。その内訳は、内シャント造設術49例、人工血管移植術6例、内シャント再建術3例、人工血管血栓除去術2例、内シャントPTA3例、人工血管PTA1例でした。 |