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しかし欧州コホートを中心に作成された新基準が,日本を含むアジアの人種においても有効かどうか,今後十分検討する必要があります。現在,日本リウマチ学会は診断基準検証委員会を設置し作業を進めていますので,近い将来に見解が明らかにされる予定であります。しかし,世界的には今後の関節リウマチの診断は,新基準を用いる流れになることが予想されます。また1987年の旧基準との併用をしないことが前提とされています。
治療に関しては,生物学的製剤の最近の進歩は目覚しいものがあります。現在,TNFαをブロックするインフリキシマブ(レミケード),エタネルセプト(エンブレル),およびアダリムマブ(ヒュミラ)と,IL6をブロックするトシリズマブ(アクテムラ)が臨床で用いられています。2009年の当科における生物学的製剤使用患者数はインフリキシマブ34名,エタネルセプト26名,アダリムマブ17名と,トシリズマブ5名でありました。また2009年までの累積使用者数はインフリキシマブ48名,エタネルセプト39名,アダリムマブ17名と,トシリズマブ6名に上ります。
全身性エリテマトーデスに対する治療は副腎皮質ステロイド剤が基本となります。軽症であればプレドニゾロン10mg/日,中等度であれば30mg/日,重症例では50~60mg/日を投与します。中枢神経ループスやループス腎炎など特に活動性が高い場合はステロイドパルス療法,シクロフォスファミドなどの免疫抑制剤,免疫吸着療法,血漿交換療法が適応となります。ステロイドパルス療法は血小板減少やループス腎炎などの重症例6名に施行しました。またシクロフォスファミドパルス療法は中枢神経ループス2名,ループス腎炎5名に対して行いました。
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表1:膠原病内科における2009年診療患者数 |
疾 患 |
外来患者 |
入院患者 |
全身性エリテマトーデス* |
236 |
42 |
関節リウマチ |
459 |
139 |
悪性関節リウマチ* |
9 |
8 |
若年性特発性関節炎* |
1 |
0 |
血清反応陰性脊椎関節症 |
22 |
6 |
掌蹠膿疱症性骨関節症 |
5 |
0 |
その他の関節炎 |
26 |
9 |
線維筋痛症 |
2 |
0 |
全身性強皮症* |
115 |
37 |
多発性筋炎*/皮膚筋炎* |
75 |
22 |
混合性結合組織病* |
58 |
13 |
顕微鏡的多発血管炎* |
20 |
12 |
結節性多発動脈炎* |
11 |
6 |
アレルギー性肉芽腫性血管炎 |
10 |
6 |
大動脈炎症候群(高安病)* |
8 |
3 |
巨細胞性動脈炎 |
7 |
2 |
ウェゲナー肉芽腫症* |
2 |
2 |
その他の血管炎 |
4 |
0 |
好酸球性血管浮腫 |
1 |
0 |
成人発症スチル病 |
22 |
10 |
リウマチ性多発筋痛症 |
33 |
12 |
原発性シェーグレン症候群 |
50 |
12 |
原発性抗リン脂質抗体症候群 |
3 |
0 |
ベーチェット病* |
47 |
17 |
パルボB19感染症 |
0 |
0 |
甲状腺疾患 |
1 |
0 |
血液疾患 |
21 |
6 |
その他 |
14 |
12 |
総 計 |
1262 |
376 |
(*厚生労働省特定疾患)
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