カウンセリングのご案内

カウンセリングとは?

一般的に、HIV感染の不安を持ち始めた時、HIV 抗体検査の受検の前後、HIV感染が判明した時、私たちは様々な不安や動揺を抱くことがあります。「病気をもっと知りたい」「病気とどう付き合っていけばよいのか」「自分と周囲の人間関係はどうなるか」といった疑問も次々と浮上してきます。

また、このような気持ちは感染が判った直後だけでなく、その後の病気との長い付き合いの中で、繰り返し出てくる課題でもあります。カウンセリングとは、相談者のプライバシーに十分留意しながら、上記の様な相談者の疑問や課題を話し合い、今後の方向性を一緒に検討していく場所です。

「カウンセリング」と聞くと、特別な問題を抱えた人が受ける援助、その人が弱いから受けるもの、と誤解されがちですが、実際は病気や問題について、相談者の中にある解決の力を基に問題の整理や確認を行い、自分なりのつきあいかたを見つけていけるよう一緒に考えていくことを目的としています。

「自分の考えを整理してみたい」「誰かに話を聞いてほしい」そんな時は、どうぞ気軽に声をかけてください。

カウンセリングは誰が受けるのか?

HIV 抗体検査の利用者、HIV 感染がわかった方、そしてその関係者であるパートナー、家族、知人の方々と幅広くこのサービスは使えます。

HIV 感染にまつわるテーマは患者さまのみならず、患者さまの周囲の人々も、時には支援を必要とします。患者さま同様、患者さまにとって大切な周囲の人達を支援していくこともカウンセリングの重要な役割です。

面接室には、パートナーや家族などが実際に訪ねてこられます。このように、カウンセリングについては、今後も関係者の方々を含めて、皆さんが活用しやすいサービスにしていきたいと考えています。

※患者さま以外の方のカウンセリングは患者さまの了承の範囲内で実施しています。患者の皆さまのプライバシーは関係者の方に対しても守られます。気になる点がありましたら、ご相談下さい。

カウンセリングでは実際どのようなことをしているのか?

情報提供

面接室には、社会資源・患者会・NGO活動・就職情報・全国の病院案内などの資料を置いています。

血友病患者グループによる活動報告や患者の皆さま・家族の皆さまからのメッセージを掲載した「ぱたぱた」、東京で同性愛者や女性の感染者への積極的な支援活動の紹介やその時々の感染者に関係するテーマについての情報提供を行っているNGOのニューズレター、アフリカでHIVの予防とケアを活発に展開している「アフリカ友の会」のニューズレターなどがあります。興味を持たれた方は、一度手に取ってみて下さい。

また、全国のブロック拠点病院や、九州圏内の派遣事業については、カウンセラーもネットワークを持っていますので、他ブロックや他県の心理社会的支援についての情報も提供することが可能です。

カウンセリングでの話題の一例

HIV 感染症と向き合う時、様々な心理的、対人関係の問題が生じてくることもあります。主な相談内容は以下の通りです。

  • 感染判明直後のショック
  • 焦燥感
  • 感染したかもしれないという不安
  • 家族への対応
  • 勤務先への対応
  • セクシュアリティ
  • 妊娠・出産
  • 子育て
  • 服薬や治療
  • 学校関係
  • 就労
  • 医療者とのコミュニケーション
  • 不安感
  • 気分の落ち込み
  • プライバシーに関すること
  • 配偶者・恋人などパートナーへの対応

よくある質問

カウンセリングでは、様々な質問も寄せられます。主な質問内容として、次のような項目があります。

HIV感染症とはどのような病気ですか?

HIV感染症に関しては、一人一人状況は異なりますので主治医や担当看護師に尋ねることをお勧めします。

ホームページに書いてある内容に関する質問や、「これは誰に聞けばいいのかな?」「このようなことを聞いてもいいだろうか?」と判断に迷うことがあれば、カウンセリングの中で対応を一緒に考えることも可能です。

今後日常生活をどのように送ればよいのですか?

まずは、バランスのとれた食事、十分な睡眠、ストレス発散や楽しみをとり入れた生活を送ることをお勧めします。仕事や人間関係など、日常生活での決断・判断に迷うような時には、カウンセリングをご活用下さい。

話しをすることで、病気の知識や気持ちの整理がすすみ、ご自身がもともと持っている力を発揮して病気とつきあいながらスムーズに生活を続けていけるようにお手伝いしていきます。

他の患者さんはどのようにこの病気を受けとめているでしょうか?

病気に対する気持ちの整理の仕方は、それぞれの体調や生活環境など、おかれている状況によって様々です。その解決については、その方法やかかる時間は異なります。

その方のペースで無理なく状況や気持ちを整理していくことが大切なので、スタッフやカウンセラーと一緒に考えていきましょう。

パートナー、あるいは両親に自分の感染を告げるべきでしょうか。どのように告げたらよいでしょうか?

周りの方へご自身の病気について告げるかどうか決定すること、そして実行に移すこと、そのどちらにも大きなエネルギーと具体的な計画が必要となる時もあるでしょう。

告げるべきか、そして告げるならばどのように告げるのか、告げないことでどういうことが起こるのか、それはご自身や受け手の状況によって異なってくるでしょう。

カウンセリングでは、一緒に状況や思いを整理しながら、慎重にこの作業を行っていきます。 また、病名を告げる際やその後について、関係者の方の支援も行っています。

パートナーから:一緒に生活する時、どのようなことに気をつければよいでしょうか。また本人へ今後どのように対応していけばよいでしょうか?

患者さまとの生活について、今までの生活と大きく変える必要はありません。日常生活の留意点については日常生活についてをご参照下さい。

患者さまが服薬を開始した時や日常の食事などについて協力をお願いすることもあるかもしれませんが、心配なこと、確認したいことがあればスタッフにお声かけ下さい。

患者さまにとって、パートナーの存在は大きな支えになります。今後の生活のためにもお互いの心身が安定していることが大切なので、ご自身のケア(カウンセリングを受ける、リラックスする時間を作る等)にも目を向けてみてください。

※カウンセリングでは、上記のような相談について、患者の皆さまやパートナー、家族の方々と話し合いを重ねながら、気持ちの整理をしたり、具体的な行動( 例:どのように周囲に病気を告げていけば良いか) について本人が方向性を決めていくことをサポートしています。

カウンセリングをご希望の場合は、担当医やナースが窓口になっていますので、希望をお伝えください。診療日に合わせてカウンセリングも行っていますので、診療後にカウンセリングを受けることも可能です。お気軽にご利用下さい。