遺伝子検査室のご案内

遺伝子検査について

当院では、平成10年より遺伝子検査室を整備し、臨床に役立てています。主な内容としてはHIV感染症における薬剤耐性の検出と日和見感染症の病原体の遺伝子診断を行っています。

薬剤耐性検査には遺伝子型検査と表現型検査がありますが、当院では遺伝子型検査を施行しています。遺伝子型検査はウィルスの遺伝子配列を検査することにより薬剤耐性の有無を見るものです。

現在服用中の薬剤に対する耐性ウィルスは、薬剤変更後は感受性ウィルスの陰に隠れてしまって検出できなくなります。しかし消えてしまったわけではなく、同じ薬を開始すると再度出現して治療失敗の原因となります。

長期にわたる治療を要するHIV治療において、過去の薬剤耐性の情報は極めて重要であり、薬剤にてもウィルス量が感度以下まで抑えられない場合は、服薬中に一度検査することをお勧めします。従来はウィルス量が少ない場合は検出が困難でしたが、当院ではこの点も克服すべく改良を重ねています。

薬剤耐性検査については、ブロック拠点病院の事業の一つとして他の医療機関からの御依頼には無料で対応しています。EDTA採血が確実ですが、保存血漿/血清でも可能です。詳細はお問い合わせ下さい。

日和見感染症の病原体検出としては、現在ニューモシスティス・カリニ感染症、結核、非定型抗酸菌症を対象としています。いずれも診断が難しい疾患ですが、迅速性など院内測定の利点を活かして柔軟に対応しています。

連絡先 - 国立病院機構九州医療センター 遺伝子検査室 南留美 - 092-852-0700 内線:2315