▼ご挨拶

病院長 森田 茂樹
病院の基本理念の「寄り添う」と「最適」に込めた思い
今回、病院の基本理念を改定しました。
「病む人の立場に立って、安全で最適な医療を提供します。」から「病む人に寄り添い、安全かつ最適な医療を提供します。」と「寄り添う」という文言を基本理念に入れました。意味するものは同じかもしれませんが、「病む人の立場に立つ」を「寄り添う」に替えることにとで、具体的なイメージを患者の皆様と職員との間で共有したいと考えました。
 医療者が病む人に「寄り添う」ためには医師や看護師は先ず病む人のところに行き患者さんと同じ目線で訴えを聞き、患部を触わって病む人に医療者の手の温もりを伝えなければなりません。


聴診器を患者さんの胸やお腹に当てる時には、患者さんと沈黙を共有し、その後になにを告げられるのだろうかという患者さんの不安を感じて理解できる医師であり看護師でありたいと思います。病棟のベッドに横たわっている患者さんには、医師や看護師は上から見下ろすのではなく、患者さんの呟きの一言一言を聞き逃すことがないよう、腰をかがめ患者さんの息する音が聞こえるくらい近くに顔を寄せることも必要でしょう。検査の値をみるだけでは、寄り添うことはできません。病む人の思いを自分自身や自分の家族のことのようにとらえ、患者さんの痛みを共有することが「寄り添う」ことに繋がると思っています。
 「痛みを共有する」ということもとても大事だと思っています。「患者さんの痛みがわかる医師、看護師」が望まれる、とよく言われます。当院では毎日先ず患者さんに痛みがないかどうか、痛みがあるとすればどのくらいの痛みなのかをお聞きし、それを記録しています。強い痛みが長く続くときには、それが治るまで患者さんに「寄り添って」その治療にあたることを再確認しています。一人の医師、一つの診療科の治療で痛みが改善しないときには、速やかに他の医師や診療科に相談できる体制も整えました。担当医で解決できないことは、病院全体でその患者さんの治療にあたるということに取り組んでいます。「痛み」にたいする手当だけでなく、あらゆる治療に関して病院全体で「最適な医療を提供します。」ということを職員全員に確認しています。一人の担当医がベストを尽くすのは当然として、担当医の手に余る病気・病態の場合は診療科全体で、診療科の手に余る場合は病院全体で対応したいと考えています。
 病院全体で「病む人に寄り添う」ことを新年にあたり第一の目標として掲げました。病院の職員全員から最善をつくされているということを実感していただき、九州医療センターで治療してもらって良かったとすべての患者の皆様から言っていただけるようにしたいと考えています。最後になりましたが、皆様にとって新年、そして改元される新しい時代が良い年、良い時代となりますことを祈念申し上げます。


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